法桜祭では、毎年異なったテーマがつけられます。法桜祭のテーマはその年の法桜祭の方向性を決めるものであり、またパンフレットの表紙に打ち出されることでその年の法桜祭の印象を決めるという大切な役割も担っています。テーマは、ある年は社会問題を意識したもの、ある年は学生の活気を促すものなど、その年によって様々です。そこで今回は、28回までの法桜祭の中から、いくつかテーマとパンフレットをピックアップして歴史を振り返っていきたいと思います。
第5回(1984年) 『夢みたい 夢みせたい』
この年は、ロサンゼルスオリンピックが開幕し国内でも盛り上がりを見せた一方、長野県西部地震や三井有明鉱火災が発生するなど悲しいニュースも多い年でした。夢を持っていても悲しい現実に押しつぶされて途絶えてしまうこともある。だからこそ一層夢への実現の可能性を求め続けたい。そんな思いが、この年の法桜祭のテーマとして掲げられました。
テーマの意味を深めるために、パンフレットの表紙はモノクロで抽象的な雰囲気のものになりました。また、この頃はパンフレットの中に手書きのページが目立ち、レイアウトも全体的に統一されているなど、時代を感じさせるものとなっています。
第10回(1989年) 『QUEST〜限りなき探求〜』
新元号が平成となったこの年は、日本大学法学部100周年の節目の年でもありました。法桜祭では100周年記念の学生シンポジウムが開催され、国際社会や地球環境等について話し合いが行われました。新世紀を目前にして、よりよい社会とは何なのか探求していく必要があるという思いが、この年の法桜祭をテーマと内容がより一体化したものへと作りあげました。
パンフレットの表紙には大きく『FESTIVAL WEEK』と書かれ、法桜祭という名の祭りを盛り上げています。テーマではないフレーズが表紙に打ち出されることはめったにありませんが、この年は日本大学法学部100周年の記念であったため、私たちにとっての記念の年をみなさんにも知っていただけるようなものになっています。

第15回(1994年) 『自主創造〜今だ今こそニューディール〜』
大江健三郎氏のノーベル文学賞受賞や向井千秋氏の女性としては日本人初の宇宙飛行など、この年は文化的なニュースが多い年でした。それらを受けて法桜祭も、自己の内面を成長させ各々の創造的エネルギーを爆発させるということをテーマの意味に取り入れました。それぞれの自主創造の手がかりとなるように、著名人を招いての講演会も多く行われました。
この頃にはパソコンで作成した絵をパンフレットの表紙にすることが多くなっていましたが、この年は手書きの絵が表紙を飾りました。下の写真を見ると『自主創造』というテーマも手書きであることが分かります。手書きであることでテーマがより力強い印象を持って私たちの目に飛び込んできます。

第20回(1999年)『ミックスジュース』
学生一人ひとりが責任を持って積極的に参加することで初めて素晴らしい法桜祭が出来る。その事がひとつひとつの味に個性がありながらも調和のとれていて美味しいミックスジュースに例えられました。このテーマに沿うべく、クイズやビンゴ、カラオケ大会、料理コンテストなど、個々の活躍の場が広がるようにと企画されたイベントが多く催されました。
そんな賑やかな法桜祭を象徴すべく、パンフレットの表紙もテーマを全面的に打ち出したカラフルなものとなっています。

第28回(2007年) 『Blooming』
「花盛りの」という意味があるこの単語は、法桜祭が学生生活の中で最も活気あふれ貴重な経験が出来る場になるように、また、それを現在進行形にすることでその活気が法桜祭以降も続いていくようにとの想いを込めました。模擬店1決定戦などが行われ、法桜祭をより盛り上げるための企画が多く催されました。
パンフレットにも、テーマの意味を連想させる花が描かれました。開催日時やテーマがとても小さな字で印刷されているのが特徴的です。それらの効果で、大きく開いた花が一層際立って見えるようになっています。

そして、今年で第29回目となる法桜祭のテーマは『一祭合祭』です。今年は新しい試みとして、パンフレットの表紙をポスターコンクールによって選出することになりました。また、当日行われる企画それぞれにもサブテーマがつけられ、ひとつひとつの企画を盛り上げるべく皆が準備を進めています。企画テーマの下、今年はどのような法桜祭が作り上げられるのか、パンフレットの表紙はどんなものになるのか、みなさん是非当日会場に足を運んで確かめてみてください。


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